純手漉の半紙・・・、とは思えぬほどの低価格、 　 　　　　　　　　　抜群の価格競争力と伝来の紙質相まって好評を博し続ける毛辺半紙。 北京政府発令の｢地球環境保全のための公害対策強化｣に伴い、｢毛辺｣など福建土紙の主紙料｢竹｣使用制限に準じ､竹などのイネ科植物を主紙料とする福建土紙などの紙価格が大きく変わりました｡ 毛辺半紙を代表とする福建土紙。 伝統の長さと歴史的に続いてきた低価格から伝説を生んだ｢毛辺｣､｢白蓮｣､｢玉扣｣､｢粉連｣の各土紙｡ その中でも書きやすさと運筆の適度な抵抗感を併せ持つ毛辺半紙は大人気を博し､これら福建土紙の一人気製品であることは今も変わりません。 この伝統の毛辺半紙は､白蓮・粉連半紙と共に純手漉半紙として好評を保っています｡ そして､２０世紀末から２１世初頭に実現されたこれら福建土紙全般の異常とも言える安さの時期が訪れました。が､この低価格は､様々な事情による中国の急激な変化に連れ２００５年過ぎには過去のものとなりました。 ｢地球環境の保全｣を標榜し中国政府が強化する｢紙料素材規制｣｢紙料処理≒製紙手順規制｣｢製紙工程の公害対策｣｢廃液の公害対策｣・・・、その規制には巾があります｡が､白蓮･毛辺･粉連･玉扣などの福建土紙は無論､他の中国手漉画仙紙・半紙ともに広く､規制による品質･性質の変化が見られます。 特に｢竹｣などの｢イネ科植物｣を主紙料とする紙のほぼ全ては､より強い規制により紙料変更､紙料作成手順変更､製紙工程変更などを余儀なくされ､いずれの紙種も大巾な紙質変化が生じています。 中国政府の公害処理対策指導強化に伴う｢手漉紙の一部紙料(原料)の使用禁止令。 使用禁止紙料の細目はハッキリとはしませんが“(中国名)龍髭草(りゅうすそう)＝(日本名)藺草(イグサ)の伝統的使用方法に制限が課せられ､福建土紙＝白蓮・毛辺・粉連・玉扣＝などの主原料“竹”の利用方法や使用に影響は及び､加えて『素材を紙原料に叩解する工程で使用する薬剤も､過去の｢自由｣とも言えるほどの奔放な使用は制限され､結果として紙料の性質に､製品の紙質に､価格に､･･･に多大な影響を及ぼし､竹が主紙料の｢老灰紙｣｢白唐紙｣などもその紙質は､伝統的紙質からかなり変化しています｡ これらは､紙料使用制限令に伴う影響の範囲が大きく広がった中国手漉製紙界の現況と一端です｡
「毛辺半紙」とは福建省産の「将楽毛辺紙」を「半紙(中国)規格」に裁断した半紙です。 　正規毛辺半紙：甲級と乙級 　長年にわたり「みなせ」の直輸入品でしたが、福建土紙全般全般にわたる公害対策強化などの結果として生じた紙質変化や生産から輸出に係る中国公司の輸出権の変遷等々から、今なお福建土紙の輸入を続ける弊社旧知の中国文宝四宝輸入ご同業一社の輸入品で、福建省正規の毛辺半紙です。. 甲級： 毛辺半紙の原紙「将楽毛辺紙」を半紙判(中国規格)に裁断する時、紙の漉き目を横目に統一します。． 乙級： 紙の漉き目の縦目・横目に関係なく効率よく裁断します。 ｢横目｣に統一する甲級より１０％くらい半紙枚数が増え､結果として１０％程度の価格競争力が発生します＝販売に余力が生まれます｡正規ルートではこの裁断を為した土紙を｢乙級｣とし出荷します｡が､一部流通ルートでは｢包装や帯｣に甲級のものを用い､｢甲級｣として扱います｡１０％安いＣＯＳＴですから販売競争は有利になり､更に高利益が得られます。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．
（正規）毛辺半紙 甲級 (正規 M401) 　長年にわたり「みなせ」直輸入品でしたが、福建土紙全般全般にわたる公害対策などの結果として生じた紙質変化や生産から輸出に係る中国公司の輸出権移動等々から、今なお福建土紙の輸入を続ける弊社旧知の中国文宝四宝輸入ご同業一社の輸入品で、福建省正規の毛辺半紙です。. 本来の『毛辺半紙』には存在しない「ＤＦ毛辺半紙」などの半紙名を用いた､出所不明の毛辺半紙が色々と出回った､・・・､などにより､２０世紀末頃から２１世紀初頭にかけてこれら価格は大幅に下がりました。 しかし､２００５年を過ぎる頃から中国中央政府の大号令≪地球環境保全のための紙料制限･紙料処理方法の制限≫など製紙現場への管理規制が強権を伴って行われ､加えて一人っ子政策で育った世代が労働人口の中心とも言える年代に至った中国労働環境は､小皇帝とも揶揄される環境で育った彼等の多くは､曾て日本が辿った≪３Ｋ（⇒キツイ、汚い、危険）≫の仕事に就くのは嫌、就かないで、紙漉きを含む現業作業員の就業者が激減。これらが製紙コストＵＰの大きな要因の一つで、契約価格は大幅な上昇を続けてきました。毛辺と並び人気の高い､同じ福建土紙の白蓮･粉連･玉扣の各半紙は無論､浙江省の臨安域や福建省廈門など､国産手漉半紙の下請・孫請地＝実産地の手漉半紙も同様の状況です。 福建土紙各半紙も直輸入元として設定する｢卸価格｣をご案内していました｡が､前項のことで『契約の都度の価格変化』の目まぐるしく続く契約の状況。これらに加え、更に昨今は｢外為相場の乱高下｣を主とする『輸入品コストの変動』が加わり、輸入の都度製品のコストが変化し､この福建土紙では契約単価の変動が常に外為相場の大きな変化率を上回る状況で、コストＵＰが続きます。 半紙全般をご案内する頁の価格掲載、そしてこの頁など個別に製品の特徴等々をご案内する頁などの複数頁での同一製品価格の掲載は｢更新のタイムラグ｣や｢一方の頁の更新漏れ｣等により混乱の元にもなりかねませんので各製品の価格をご案内する頁･箇所、「「半紙」の頁に集約しました。　　　　 ↓　　　　　　　　　　↓　　　　　　　　　　↓ 福建土紙半紙 のうち　 『毛辺半紙』 　『白蓮半紙』　 『粉連半紙』　 『玉扣半紙』 毛辺･白蓮･粉連･玉扣　各半紙の価格ご案内頁へ ／各半紙の価格ご案内頁トップへ いずれもみなせ 正規直輸入品、または中国文房四宝輸入ご同業様の輸入品 卸価格適用ミニマムロット　⇒　１〆（＝２０００枚） （半紙の「締（〆)」とは？） 同上卸率に近い卸率の単位 　１包（＝１０００枚） 試用⇒ 「試用」 にてご案内しています。 白蓮半紙　：　 中国福建省伝統の手漉き紙「福建土紙(どし)」の代表的な紙種の一つが「白蓮紙」であり、その主力製品が「白蓮半紙」です。 その「白蓮」の半紙名をそのまま使用した半紙が、日本市場にて「漢字用紙 練習用 半紙 『白蓮』 因州和紙」として堂々と出品されています。福建省伝統の竹紙料半紙の代表紙種の一つ「白蓮」の名が、日本伝統の紙産地「因州和紙」のひとつとして「白蓮」そのままの名で使用されている事実をご案内いたします。 １梱≪１２,０００枚≫ ⇒｢1000枚包×12包｣、時には｢2000枚包(=１〆)×６〆｣の梱包)入りです。 　契約で｢１梱｣1000枚包×12包(＝12000枚)を指定します｡が､2000枚包(=1〆)が混在していることもあります。 １梱単位時の卸価格はお問い合わせ下さい。 ⇒小ロット(1〆＝2000枚)卸単価と１梱時卸単価の差は適用される単位卸率の差です。 　小売価格と小ロット(1ｹ〜)卸価格の差のような大きな差が生じるわけではありません。 　更に､ここ暫くの急激な契約コスト上昇の影響により｢１〆＝2000枚｣単位と｢１梱｣単位の卸率差は僅かです。
以下　「ＤＦ毛辺半紙（⇒製造元不明､使用原紙“将楽毛辺紙”を最大限有効に裁断した半紙」のご説明 　　　　　（当該半紙の弊社入手分は完売いたしました）
大量に流通した一時期があった｢ＤＦ毛辺半紙｣は半紙の正規ルートを経ず輸入されたようです。　 　． 出所不明の偽造品が多いのも｢毛辺｣｢白蓮｣｢粉連｣｢玉扣｣など人気者が故の悩みです。　．
ＤＦ毛辺半紙＝出所不明の半紙名｢ＤＦ毛辺｣と名付けられた半紙は、正規の毛辺半紙と同様に福建省産の 　　　　将楽毛辺紙を半紙判に裁断した半紙であることには間違いがありません。　　　 　　　　　　　　　　　． 　　　　ＤＦ毛辺半紙は、その素性や質のあやふやな不安定感が明らかになるまでのホンの一時期、正規の｢毛辺 　　　　半紙｣を凌ぐ人気を博しました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　　. ＤＦ毛辺半紙は､１〆(当時は半紙の基本数料単位“1〆＝2000枚”の包装でした)ずつ包装され､ 半紙の外包みに添付された商品番号は『DF401』で、正規毛辺の「M401」に似た､しかし正規品にはない番号でした。 包み内側の一帖(20枚)ずつの帯には、商品番号『M401』と印刷され､且つ本来毛辺の装丁ソックリに仕立てられ、 外包みの印字『DF401』のみ「M401」に変えさえすれば≪一帖(20枚)≫帯の印字は毛辺半紙正規品､｢M401」に化けられます。 半紙｢Ｍ４０１｣ではなく安価な半紙｢ＤＦ４０１｣として輸入し､輸入の後｢半紙外包｣に添付するシールを正規毛辺半紙の｢Ｍ４０１｣に張り替えるだけで偽毛辺が簡単に誕生する仕組みです。 正規毛辺半紙の｢甲級｣と｢乙級｣の差　＆　ＤＦ毛辺半紙との比較 「(正規)毛辺半紙｣も｢(ＤＦ)毛辺半紙｣も正規の｢将楽毛辺紙／ 約61×142cm｣を裁断し半紙とするのは同じです。 　(正規)毛辺半紙 ： 将楽毛辺紙を半紙に裁断する時、毛辺半紙の伝承通り｢紙の漉き目｣を｢横目｣に統一します。． 　(正規)毛辺半紙の≪乙級≫と≪ＤＦ毛辺半紙≫ 「簀の子目」の、縦目横目に関係なく効率よく裁断します。　１０％くらい半紙の枚数を増やせます。　結果として１０％程度安いコストで作れます。甲級として扱えばCostが１０％安いのですから販売競　争が有利になる、そして、甲級の価格で売れば高利益が得られます。 ＤＦ毛辺半紙 「毛辺乙級」と同一原紙ですが、半紙への加工工程のズサンさに加え、品質管理も劣り、本来の「毛辺乙級」と比べても破れ・穴あきなどの混入度合いが高くなっています。 １〆＝２０００枚＝包の外側に貼る商品票には正規品にはない「ＤＦ毛辺」の商品票を、包みを開けた中味の１帖＝２０枚＝ずつの帯には「正規毛辺甲級」 と全く同じ「Ｍ４０１」の印刷をしています。 前述通り、包の中味には手を触れず外側の商品票を張り替えるだけで「正規毛辺」に化けられるように作成した「粗悪毛辺半紙」誕生の仕組みです。 「ＤＦ毛辺半紙」を輸入したもののこれらの事情をハッキリ説明せず、従って販売できず１５年も持ち越していた某輸入ご同業社様の品を仲介、者を通じ買い取りました。 よく枯れていますし、取り立てて品質 ( 品質は毛辺乙級相当品 ) に問題があるわけでもないので、この価格ならお買い得品です　⇒　有り難うございました。毛辺半紙の偽造品、ＤＦ毛辺は完売しました。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

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