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端渓 新資料の流れ 〜  2000年    
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 2000年1月の新情報では、春節祭(2月の旧正月)開けに再開の準備に入ると言うことです。 今年も3月、4月、5月と連続して老坑調査ご希望の方々をご案内する予定ですので、再開してくれていたらと祈っています。
 ・・・祈りは空しく2000年、昨秋から西江上流域では大雨が続いたのが影響して、西江の水位は乾期も下がりませんでした。
   5月のご案内は例年なら何とか坑底までは入れるのです。
 しかし今年は、事前にほぼ満水状態との情報が届いていました。
 それでも、是非、老坑に入りたいとの強いご要望に応える形で、老坑扉を開門してもらい、 水の溜まっている所まで入っていただきました。
 採掘作業をしていないことを確認していましたので、人数が多少増えても現場に迷惑はかかりません。案内人(私たち)も含めて40人ほどが老坑を訪れたのです。昨年(1999年)12月に2度訪れたときと同様の水の状況でした。今回もご参加の皆さまは隣の坑仔巌坑に登られ、坑仔巌の坑最奥の採掘現場まで調査に入られました。

 2000年10月 1日、肇慶からの連絡によりますと、今年も昨年に続いて西江が減水する気配なし。昨年同様、西江上流域の降雨量多し、です。
 10月20日頃から減水の気配、12月6日には半分まで減水しましたが、例年なら老坑の底まで水が無くなっている時期です。
 温暖化が主原因の西江上流域を含む降雨量の増大が減水を妨げているとしたら、老坑の今後の採掘は、今の斜め下方向ではなく、現在の坑の中間層の奥とか、上とかの方向に変えて試掘せねばならなくなるかも知れません。
 12月28日、この10月に、秋の交易会を兼ねて訪れた端渓硯工場と契約していた老坑などの硯が入荷、着荷の状況を知らせると同時に老坑の現状を聞く。未だに、水は坑の半分近くまで有り、排水してもこの深さでは意味が無く、今期の採掘はまだ不可能とのこと。 
 しかし、現時点では老坑原石の在庫が優に5年分はあるということですから、今暫くは老坑の取得に何の心配もありません。現地は老坑の在庫がもっと減らないと、積極的に老坑原石を掘り出す方向には動けず、今年も未だに老坑現場の管理者が決まっていない状態です。
 現地は、今のところ正月(旧正月)開けぐらいから掘り出すかも知れないと、昨年と同様のことを言っています。しかし老坑の管理者が決められない=希望者がいない=現状では、今期も採掘中止になるかも知れません。

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