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『印泥』
保管の仕方 & 置き方
印泥の異常    印泥のあぶら?    印泥の硬化?

印泥の置き方
印泥の保管の仕方
『 印泥 』は空気・あぶらの通りにくい「磁器・真鍮・玉」等印泥用の容器(⇒印合)に入れ『水平』に保った状態で置き(保管し)、蓋はキッチリと閉めあぶら分の減少から保護して下さい。
  印泥を水平でない状態で放置したとき、その傾き・印泥の粘度・環境温度等により印泥の在り様が偏ることがあります。『偏る』までの時間は印泥の状態により一定ではありませんが長らく印泥を傾けたまま置けば(保管すれば)印泥は『印合内で偏った在り方』になり時として印合からはみ出したりします。
一週間程度の放置では『偏在』は滅多に生じませんがウッカリ長時間放置することは避けて下さい
  印泥が偏っても『印泥』自体の質に問題が起きることはありません。
只、偏りの圧力等により印合がキッチリ閉まっていない状態での時間経過が長くなれば『印泥』の重要な構成物のひとつ⇒印泥作家や印泥廠が秘伝とする“あぶら分”が減少し印泥が固くなり押印が困難な状態になることがあります。
印泥 “あぶら”
2011年4月、上海工芸との契約品(火炬牌の筆をはじめとする文房四宝全般)の契約時に上海工芸が≪印泥のあぶら≫を提示しました。
≪印泥のあぶら≫は印泥職人や印泥廠が門外不出とした印泥製作にかかる重要素材です。
上海西印社、石潛印泥廠、潛泉印泥廠。
これら著名印泥廠の印泥をとりまとめる上海工芸が門外不出であった≪印泥のあぶら≫を輸出する、と製品を提示したのです。直ぐその契約品に追加して契約。同年5月に通関、それ以降≪印泥のあぶら≫を扱っています。
 
印泥の異常
  様々な要因で印泥の「異常」は発生しますが特に「あぶら分の異常」が主原因の「印泥硬化」「印泥ねばり過剰」の発生が多く見られます。
   A:時には「粘り」が強く「糸を引く」ような状態になり押印が困難になることがあります。
B:時には「あぶら分」が印泥表面に浮き上がります。
C:その「油がべとつき押印が困難」なことがあります。
「A/B/C」はあぶらの過剰、または温度上昇に伴うあぶらの利きの高まりによりもたらされます。 
  「油をティッシュペーパー等で軽く拭き取ると問題なく押印できる」が煩わしい、「印泥を練り直すと問題は解消する」が煩わしい、冷蔵庫などで冷やせば元に戻るがその時間がない、などなどの印泥使用にかかる苦労が発生します。
これらを含め多くの問題が発生するのが印泥の常で、その問題点の多くは「時間の経過」により自然と解消することがよく見られます( 前項「保管の在り様や時間経過によるあぶら分の抜け」を除く)がその経過時間は同じ状況の印泥でも印泥個々により異なります。
また「糸を引く・・・」の多くと「あぶら分が印泥表面に浮き上がりべとつき押印が困難」は「温度」が関係しているようで「冬期に入る」「冷蔵庫に保管する」により解消する場合が多く見られます。
「印泥表面にあぶら分が浮き上がる」時は
@「印泥を練る」
A「浮き上がったあぶらをティッシュペーパー等々で軽く拭き取る」
により解消する場合が多くを占めます。
安易な解決法Aは印泥全体の寿命⇒あぶら分の抜け観点から出来るだけ避けて下さい。
 
印泥自体が堅くなり押印しにくい。出来ない。
この場合の原因のほとんどは「経時変化」によるあぶら分の抜け、或いは「印合の蓋の在り様」をはじめとする「印泥の保管状況」によるあぶら分の抜けです。
印泥のあぶら分が不足し「押印が上手くできない」と感じる、或いは押印できなくなる。
この場合は「印泥用のあぶら」少しづつ加え印泥を練る。を繰り返し印泥として適切な状態に戻します。
 
いずれにしましても「印泥」は生き物。
古来多くの文人、墨客・・・が印泥に魅せられ悩まされ今に至るもこの状況に変化は生じず、同一の印泥が常に同じ状態ではない、と言うよりは常に変化し、それ故愛され使用を続けられてきた一面も持つ、とも言えるようです。


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