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唐墨: ☆鉄斎などの「唐墨」は、この箇所「下部」に掲載しています☆ |
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ご承知通り「唐墨」は、和墨に比してかなり割れやすいる製品種で出荷時には「充分な検品」をしています。
が、出荷以降の割れを保証するものではありません。ご了解の上お求め下さい。 |
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21世紀を迎えたころから新たに製墨され船積みされた唐墨、これらは「割れにくい墨」に変わりました。 |
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そして、この「割れにくい」墨の状態は、決して「唐墨」としての品質向上、或いは品質の安定を意味するものではありません。 |
古くより、中国の墨の一部に「割れにくい墨」が作られてきました。
記念墨や贈答用墨、これらの中には時の支配者の意を組み製墨される墨もあります。
この墨が割れては困ります。時の治世者が「その力を示すべく、後世に伝えるべく作った墨」が割れては権威にもかかわります。記念の墨、贈答用の墨は「割れない」製墨法にて作られてきました。 |
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これら類いの墨は、随分と時代を経たものが博物館や蒐集家などにて保管され比較的多く残っていきす。 |
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しかし、前項の「記念墨」等々の墨は、墨アートが求める撥墨の広さや深さを持つ墨本来の機能を無視し作られた「記念品」であり、「墨」と同じ素材「煤」と「膠」を主材とはしていますが「墨の第一義」、「撥墨」「磨墨性」は求めようもありません。 |
21世紀に入る前後から実用の唐墨もその製墨環境は前述の「割れにくい墨」の製法にて製墨されたものが大半を占めるようになりました。 |
墨が割れる: 環境湿度の変化が激しい時、墨の安定は崩れ、その変化如何により墨は欠け、割れます。
そうでもない時に「墨が割れる」。この主原因の一つは「墨原料の練り混ぜが充分ではなく、墨内部の二主素材“煤”と“膠”の偏在がある時。もう一つが「膠の性質」。このいずれかもが墨割れ原因の主で、一方だけでも充分ではない状態で製墨された墨は、割れがより生じやすくなります。
水分を吸収しやすい膠の偏在が、湿度により墨内部の容積に偏りを生じさせ、墨の安定を壊し、その圧力が墨強度を上回った時、墨は割れます。 |
そして、墨が割れること。
これは墨本来の性質・品質、撥墨の、色調の在り様や撥墨巾、そして撥墨の深さなどを求められる実需者には「マイナス要因」「瑕疵」とは捉えられません。
求めるものが墨の色調等々である時、墨が割れようが欠けようが、墨のこの基本性質には変わりはありません。
基本品質にはかかわらない「墨の欠けや割れ」、更には「墨の破片」。これらも、その撥墨の在り様により貴重な墨とされる。そこまで状態の佳い墨でなくても一定の品質を持つ墨は、欠けようが割れようが、中には割れた破片でも製品として全く問題のない市場性を保つ。 |
「墨」、墨の性質と墨に求められるものに基づく墨の存在位置は使用個々により大きく位置を変えます。 |
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★ 和墨に比し唐墨が割れやすい。この主たる原因は墨の主成分「煤」膠」のうち「膠」にあります。 |
膠が吸湿性の高い性質であることはご承知通りのことですが、固形墨の主素材が「膠」と「煤」で、この二つが墨のホボ100%を占めます。
その一つ「膠」、膠の素材が同一のものとしても個体毎に微妙に異なる吸湿性の差があり、更に「魚」由来の膠が主の「唐墨」に対し、「動物」由来の膠を主とする「和墨」。この間の「吸湿性」には巾広い差があり、より吸湿性の高い「膠」を使用する「唐墨」が、同じ環境下では和墨に比し「割れる率」が高くなります。
そして、墨が割れる。は、基本的に粗悪な墨の割れを除いて「墨の基本品質」の可否と区分けし捉えられます。 |
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特記以外の表示価格は 卸(おろし) 価格(本体価格 消費税別)です。 定価表示の品も卸価格でお求めいただけます。 |
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墨の「大きさの表し方」はこちらでご案内しています。 |
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