書道筆を知る。みなせ筆職人が綴る筆の号数/筆の作り方/筆の使い方|毛筆製造元『みなせ筆』
伝承の名筆「有馬筆(書画用実用筆)」製造元みなせ筆本舗 ≪筆の大きさ≫基準の一つ「筆号数」ご説明
 
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筆の作り方「製筆工程」 ( 兵庫県認定重要無形文化材 有馬筆=みなせ筆の製筆工程 ) 
 
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筆の大きさ ???  ※※号 ???
★ 筆の号数? 『筆の大きさ=号数 』???
※号、※号などの筆の「号数」=筆頭の寸法規格であるかのような伝え方をされている。或いはそう信じられている。
この例が多く見かけられます。
「筆の号数」本来意は、「同一性質・品質」の筆、、仮に筆名を「A筆」とします。
「A筆」の性質で何種類かの大きさの筆を作るとき、その大きさの差を示すため「大きさ毎に筆の名前を変える」、と言う方法は見られず多くの場合は筆名は同一、そして大きさの違いを示すため、例えば「A筆」の「1号」「2号」「3号」「4号」「5号」・・とし、「号数」により「A筆シリーズ」の筆の大小差を区分けします。
また、筆の大きさ区分けを意味する「号数」とは異なり、同一方向の造りでも性質が少し違う筆の「性質差」により筆を区分けする時にも「1号」「2号」「3号」」・・と区分けすることがあります。
「同一性質、且つ同一品質の筆」をひとつのシリーズ筆名で整えその「大きさの差」を明確に区分けする、
或いは
「同一性質、品質が違う(≒質に上下差がある)」筆シリーズの「性質/品質差」を「1号」「2号」「3号」」・・と区分けし明確に示す場合もあります。同じ号数でも、これら複数の意味合いが「筆号数」の本来意なのです。

筆の号数は「◎号筆」と同じなのに「筆の大きさ」が違う。これは多くの方が経験されたことと存じます。
にもかかわらず「筆 ◎ 号」は「筆頭の大きさの基準」であるという情報がまかり通っています。
この「号数」が「筆頭の大きさ基準」であると言う情報は不確定な情報の一人歩きで、本来の筆の大きさ(寸法)表示の基本は「号」ではないのです。
※※と言う筆屋さんの※※と言う名の筆シリーズ。
その筆の ※号との表現なら、その筆シリーズを知っている人にはその筆の寸法が判りますがそのシリーズを知らない人には判りません。
筆の製造に当たって、私も含め筆職人は筆頭の大きさをその実寸「※寸※分※厘」で表現し、決して「※号筆を作っている」などととは言いません。

筆の大きさの基準のように捉えられている「※号筆」、
一昔前、ある筆司が訪れた顧客に自身の製造する筆シリーズのひとつ、大きさが6種類の筆シリーズの筆頭寸法を説明するに当たって「※寸※分※厘」の連続では細に渡りすぎて説明がしづらい。加えて顧客のスムーズな理解を得るのに多くの説明を要する。と、大小区別のスムースな説明ため、とっさに思いついた説明、その6種の規格を1〜6号と表現し説明しました。
その顧客は筆司が、筆の大きさ説明に、この時利用した「1〜6号」との話しを「筆の寸法基準」と捉え、「1〜6号」がそのまま全ての筆規格に当てはまるものとの誤った理解のまま自身が担当する出版物に掲載しました。
筆の資料を探していた人たちにとって、とても簡潔で理解しやすく、且つ採用しやすい内容であったことから後に続く筆関連出版物の「筆の大きさ規格」参考資料として次々と転用され、次々と同じ内容が出版されました。
これが転載を繰り返され、どの専門書・説明書を見ても「出所はひとつ」の同様数字が並ぶことになり、一人歩きし筆の大きさ基準の如く捉えられるようになったのです。

実際の筆で※号筆と表示されているものを比べるとき、同一製筆者の同一号の筆でも筆のシリーズ(名)が違えば、同じ一号筆であっても「寸法は違う」ことに気づかれるはずです。
これららに客観的な判断を下されるには、上海工芸など伝統がある筆関連会社の有名な筆シリーズ毎の同一号数の「筆の大きさ」を比較すれば、すぐ納得できます。
書画用毛筆有馬筆筆司 山口j一
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